ピザとワインは、どちらも気軽に楽しめる相性抜群の組み合わせです。しかし、ピザにはトマトソースやチーズ、肉、魚介などさまざまな具材が使われるため、「どのワインを選べばよいのか分からない」と迷う方も多いのではないでしょうか。
ピザに合わせるワイン選びで大切なのは、赤ワインか白ワインかだけで判断するのではなく、ソースの味、具材の種類、チーズの濃厚さに注目することです。基本的なポイントを押さえれば、スーパーやワインショップでも失敗しにくくなります。
この記事では、マルゲリータやクアトロフォルマッジ、シーフードピザなど、定番のピザに合うワインを初心者向けに分かりやすく解説します。
ピザに合うワインを選ぶ3つのポイント
ピザとワインの組み合わせは自由度が高く、厳密なルールはありません。ただし、次の3つを意識すると、料理とワインの味が自然にまとまりやすくなります。
ソースの味に合わせる
最初に確認したいのが、ピザに使われているソースです。トマトソースには適度な酸味があるため、同じく酸味を持つ赤ワインがよく合います。
一方、ホワイトソースやチーズを中心としたピザには、白ワインやスパークリングワインがおすすめです。料理とワインの味わいに共通点をつくることで、どちらか一方だけが浮くのを防げます。
具材の重さとワインの濃さをそろえる
野菜や魚介を使った軽やかなピザには、爽やかな白ワインやロゼワインが向いています。反対に、サラミやベーコン、牛肉をたっぷり使ったピザには、果実味のある赤ワインが合わせやすいでしょう。
軽い料理に渋みの強い赤ワインを合わせると、ワインだけが重く感じられる場合があります。ピザのボリュームとワインの飲みごたえをそろえることが重要です。
脂っこさには酸味や泡を合わせる
ピザにはチーズやオリーブオイルが使われるため、口の中に脂分が残りやすい料理です。酸味のあるワインやスパークリングワインを合わせると、口の中がさっぱりとリセットされ、次の一口をおいしく楽しめます。
特に複数人でさまざまなピザを食べる場合は、辛口のスパークリングワインを選ぶと幅広い味に対応できます。
定番ピザに合うワイン一覧
| ピザの種類 | おすすめのワイン | 相性のポイント |
|---|---|---|
| マルゲリータ | キャンティ、バルベーラ | トマトの酸味と赤ワインの酸味が調和する |
| クアトロフォルマッジ | リースリング、ソアーヴェ | チーズの塩味を白ワインの酸味が整える |
| ペパロニ・サラミ | モンテプルチアーノ、ジンファンデル | 肉の旨味と濃厚な果実味が合う |
| シーフード | ヴェルメンティーノ、ソーヴィニヨン・ブラン | 爽やかな酸味が魚介の風味を引き立てる |
| 照り焼きチキン | ピノ・ノワール、やや甘口のロゼ | 甘辛いソースと穏やかな果実味がなじむ |
| 生ハム・ルッコラ | 辛口ロゼ、プロセッコ | 塩味と苦味を軽快な酸味がまとめる |
ピザの種類別おすすめワイン
マルゲリータには酸味のある赤ワイン
トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルを使ったマルゲリータは、シンプルだからこそ素材同士のバランスが重要です。
おすすめは、サンジョヴェーゼを主体とするキャンティです。トマトを思わせる明るい酸味があり、ソースの酸味と自然に調和します。渋みが強すぎないため、モッツァレラチーズのやさしい味わいも邪魔しません。
より軽やかに楽しみたい場合は、バルベーラや辛口のロゼワインもよく合います。
クアトロフォルマッジには白ワイン
複数のチーズを使ったクアトロフォルマッジは、濃厚なコクと塩味が特徴です。赤ワインを合わせることもできますが、渋みがチーズの塩味を強く感じさせる場合があります。
合わせやすいのは、リースリングやソアーヴェなど、酸味がありながら果実味も感じられる白ワインです。ワインの酸味がチーズの脂肪分を流し、重たさを和らげてくれます。
はちみつをかけて食べる場合は、辛口よりも少し甘みを残したリースリングを選ぶと、甘味と塩味のバランスが整います。
ペパロニやサラミには果実味豊かな赤ワイン
ペパロニやサラミを使ったピザは、肉の旨味とスパイス、脂のコクが強いため、ある程度飲みごたえのある赤ワインが向いています。
イタリアのモンテプルチアーノ・ダブルッツォは、豊かな果実味とほどよい渋みがあり、肉系ピザに合わせやすい定番です。アメリカ風の濃厚なピザには、熟した果実味を持つジンファンデルもよく合います。
ただし、渋みが非常に強い赤ワインは、唐辛子の辛さを強調することがあります。辛味のあるピザには、渋みが穏やかで果実味のあるタイプを選びましょう。
シーフードピザには爽やかな白ワイン
エビやイカ、貝類を使ったシーフードピザには、柑橘系の香りと爽やかな酸味を持つ白ワインがおすすめです。
ヴェルメンティーノやソーヴィニヨン・ブランは、魚介の風味を損なわず、レモンを搾ったような清涼感を加えてくれます。トマトソースを使ったシーフードピザには、辛口ロゼも好相性です。
樽の香りが強い濃厚な白ワインよりも、ステンレスタンクで造られた軽快なタイプのほうが、魚介の繊細な味わいを生かせます。
照り焼きチキンには果実味のある軽めのワイン
照り焼きチキンピザは、醤油を使った甘辛いソースとマヨネーズのコクが特徴です。渋みの強い赤ワインよりも、ピノ・ノワールのような軽やかで果実味のある赤ワインが合わせやすいでしょう。
やや甘口のロゼワインやランブルスコもおすすめです。ワインにわずかな甘みがあると、照り焼きソースの甘さと調和しやすくなります。
生ハムとルッコラにはロゼやスパークリング
生ハムの塩味とルッコラのほろ苦さを楽しむピザには、辛口ロゼワインやプロセッコがよく合います。
ロゼワインは白ワインのような爽やかさと、赤ワインのような果実味を併せ持っているため、生ハムにも野菜にも対応できます。プロセッコの軽やかな泡は、生ハムやチーズの脂をさっぱりと流してくれます。
迷ったときに選びたい万能ワイン
宅配ピザやパーティーでは、味の異なるピザを何種類も並べることがあります。そのような場合は、特定の具材だけに合わせるのではなく、幅広い料理に対応できるワインを選びましょう。
最も使いやすいのは、プロセッコやカヴァなどの辛口スパークリングワインです。泡と酸味がチーズの脂を流し、トマト、肉、魚介、野菜のどれにも比較的合わせやすいという特徴があります。
赤ワインなら、渋みが穏やかなキャンティやピノ・ノワールがおすすめです。白ワインでは、ソアーヴェや辛口のリースリングが幅広いピザに対応します。
複数のピザを1本で楽しむなら、辛口スパークリングワインを選ぶと失敗が少ないでしょう。
ピザとワインをよりおいしく楽しむコツ
ワインは、適切な温度で提供することで味わいが引き締まります。スパークリングワインは6〜8℃、白ワインは8〜12℃、軽めの赤ワインは12〜16℃程度が目安です。
赤ワインを常温で飲む場合も、日本の室温は高くなりやすいため、夏場は飲む前に冷蔵庫で20〜30分ほど冷やすとよいでしょう。温度が高すぎると、アルコール感や甘さが目立ちやすくなります。
また、ピザを食べる順番にも工夫できます。シーフードや野菜など軽いピザから始め、最後に肉や濃厚なチーズを使ったピザを食べると、味の変化を楽しみやすくなります。
ピザに合うワインに関するよくある質問
ピザには赤ワインと白ワインのどちらが合いますか?
トマトソースや肉を使ったピザには赤ワイン、魚介やホワイトソースを使ったピザには白ワインが基本です。ただし、具材やチーズによって相性は変わります。迷った場合は、幅広いピザに合わせやすい辛口のスパークリングワインがおすすめです。
コンビニやスーパーのワインでもピザに合わせられますか?
問題なく合わせられます。高価なワインを選ぶ必要はなく、キャンティ、モンテプルチアーノ、ソアーヴェ、プロセッコなど、品種や産地が分かりやすいワインを選ぶとよいでしょう。1,000〜2,000円程度でも十分に楽しめます。
宅配ピザに最も合わせやすいワインは何ですか?
さまざまな具材が入った宅配ピザには、辛口のスパークリングワインが最も合わせやすいでしょう。赤ワインなら果実味があり渋みの穏やかなタイプ、白ワインなら酸味のあるすっきりしたタイプがおすすめです。
まとめ
ピザに合うワインを選ぶときは、ソース、具材、チーズの濃厚さを確認することが大切です。
トマトソースには酸味のある赤ワイン、魚介には爽やかな白ワイン、濃厚なチーズには酸味を持つ白ワインがよく合います。肉をたっぷり使ったピザには、果実味豊かな赤ワインを選びましょう。
何種類ものピザを楽しむ場合は、辛口のスパークリングワインを1本用意すれば、幅広い味に対応できます。難しく考えすぎず、ピザの味わいとワインの重さをそろえることから始めてみてください。

