ロゼワインとは
ロゼワインとは、赤ワインと白ワインの中間の色合いを持つ、美しいピンク色のワインです。
その色合いから「春のワイン」「恋のワイン」などと呼ばれることもありますが、その味わいは見た目に負けないほど多彩です。軽やかで爽やかなものから、しっかりとしたコクを感じられるタイプまで、幅広いスタイルがあります。
「ロゼ＝甘口」と思われがちですが、実際には辛口タイプも多く、食事との相性も良いため、最近では日本でも人気が高まってきています。
ロゼワインの製法とその種類
セニエ法（血抜き法）
赤ワインを造る際、発酵の初期段階で果汁の一部を抜き取って造る方法です。果皮との接触時間が短いため、淡い色合いに仕上がります。この方法で造られたロゼは、フルーティーで軽快な味わいになる傾向があります。
直接圧搾法（プレッセ法）
黒ブドウを白ワインのように圧搾して果汁を搾り、そのまま発酵させます。色は淡く、繊細な味わいに仕上がります。南仏プロヴァンス地方のロゼによく使われる方法です。
ブレンド法
赤ワインと白ワインをブレンドすることでロゼ色を出す方法です。EUではスパークリングワインを除いて禁止されていますが、シャンパーニュ地方のロゼシャンパンにはこの手法が使われることもあります。
ロゼワインの味わいと特徴
ロゼワインは、その製法やブドウ品種によってさまざまな味わいを楽しめます。
- 色合い‥サーモンピンク、ラズベリーピンク、オレンジがかったものなど、多様。
- 香り‥イチゴやラズベリー、チェリー、グレープフルーツなどのフルーツの香りが豊か。
- 味わい‥軽やかでフレッシュなものが多いが、中にはコクがあり余韻が長いものも。
暑い季節には冷やして楽しめるロゼがぴったり。食前酒としても、食中酒としても活躍する万能タイプです。
おすすめの飲み方とペアリング
ロゼワインは、シーンや料理に合わせて柔軟に楽しめるのが魅力です。
飲み方のコツ
温度‥冷やして（8〜12℃）飲むのが基本。冷蔵庫で1〜2時間冷やせばちょうどよい。
グラス‥白ワイングラスやチューリップ型のグラスがおすすめ。
料理との相性
✓サラダや前菜‥生ハムやカプレーゼとよく合う。
✓和食‥寿司や焼き鳥（塩）にも意外なほどマッチ。
✓中華やエスニック‥辛みのある料理とも相性が良く、さっぱり感が口直しになる。
特に辛口ロゼは食事全体を通して楽しめる万能選手です。
日本で買えるおすすめロゼワイン
シャトー・ミラヴァル（プロヴァンス／フランス）
俳優ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが所有していたことで話題に。華やかな香りと繊細な味わい。
マテウス・ロゼ（ポルトガル）
世界中で親しまれている、ロゼワインの草分け的存在。ほんのりスパークリングで、フルーティーな甘口。ポップなボトルデザインも印象的で、カジュアルなホームパーティーにもおすすめ。
くらむぼんワイン・ロゼ（山梨／日本）
国産ブドウを使用したやさしい味わい。日本の食卓に自然に溶け込む一本。
まとめ
ロゼワインは、その美しい見た目と多彩な味わいから、誰でも気軽に楽しめるワインです。
甘口から辛口、スパークリングからスティルまでバリエーションも豊富で、食事との相性も抜群。
初心者にもおすすめしやすく、特別な日の乾杯にも、日常のリラックスタイムにもぴったりです。
まだロゼワインを飲んだことがない方も、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと新しいワインの魅力に出会えるはずです。