オレンジワインとは?
「オレンジワイン」と聞くと、オレンジを使ったお酒のように思われがちですが、実は白ブドウを使って赤ワインのように仕込んだワインのことを指します。果皮や種と一緒に発酵させることで、オレンジ色〜琥珀色を帯びた独特の色合いになります。
その見た目や味わいのユニークさから、ここ数年で注目を集める存在となっています。特にナチュラルワインやクラフト志向のワインラバーから高く支持されています。
製法について
通常の白ワインは、果皮と果汁をすぐに分けて発酵させますが、オレンジワインでは果皮と種を果汁と一緒に漬け込む「スキンコンタクト」製法を採用します。これは赤ワインと同じ手法です。
この製法により、白ブドウでありながらタンニンや深い味わい、さらにオレンジ〜アンバー(琥珀)色が生まれます。また、長期マセラシオン(醸し)によって酸化の影響もあり、ナッツのような香りや複雑な風味が感じられるのも特徴です。
味わいと特徴
オレンジワインは一言でいうと「白ワインのフルボディ版」
・しっかりとした渋み(タンニン)
・ドライな口当たり
・酸味と旨味のバランス
・ナッツ、ドライフルーツ、スパイスのような香り
その複雑な味わいは、一度ハマるとやみつきになる奥深さがあります。赤でも白でもない、まさに“第4のワイン”と呼ばれる理由がここにあります。
どんな料理に合う?おすすめペアリング

オレンジワインはそのしっかりとした風味とタンニンから、合わせる料理の幅も広いのが魅力です。
・発行食品(キムチ、チーズ、味噌など)
・スパイスの効いた料理(中華、エスニックなど)
・燻製料理(ベーコン、スモークサーモンなど)
・和食(焼き魚、煮物、天ぷらなど)
和洋中を問わず、旨味を引き立てる万能型とも言えるでしょう。
世界のおすすめオレンジワイン3選
・ラディコン/イタリア・フリウリ
自然派ワインのパイオニア。厚みと旨味のある一本。
・ルトヴェリシ/ジョージア
オレンジワインといえばジョージア。伝統的なクヴェヴリ製法を守りながらも、繊細で現代的な味わいが魅力の一本。
・フュメ・ブランシュ/フランス・ラングドッグ
ソーヴィニヨン・ブランの爽やかさとスモーキーな余韻が融合した1本。初夏にぴったりの味わい。
オレンジワインを楽しむためのヒント
・飲み頃の温度は12〜15℃:白より少し高め、赤より少し低めがベスト。
・ワイングラスは大きめのボウル型を:香りを引き出しやすくなります。
・開けてから数日かけて飲むのもおすすめ:空気に触れることで風味が広がります。
・濁りや沈殿物があってもOK:ナチュラルワインの特徴です。
ワイン初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、飲み方を知ればどんどん奥深さに惹かれていきます。
まとめ

オレンジワインは、白ワインの枠を超えた魅力を持つユニークなスタイルのワインです。ナチュラルで複雑な味わい、さまざまな料理との相性の良さなど、多くの魅力が詰まっています。
まだ飲んだことのない方は、ぜひ一度試してみてください。きっと新たなお気に入りワインになることでしょう。